<あいだ>に生きる ーある沖縄女性をめぐる経験の歴史学

Illustration , 2019

第二次世界大戦を挟む激動の20世紀に翻弄されながら、沖縄と台湾を舞台に生き抜いた女性・宮城菊。彼女が記したノートと聞き取り、周囲の関係者へのインタビューから菊の半生を辿ることで、台湾・沖縄・朝鮮・日本の関係史を描きなおし、ひとが「生きる」こと、「生きたこと」の証を捉えなおす。国、言葉、貧困、戦争、信仰――さまざまな〈境界〉のなかで生きる人びとから見える、新たな歴史像。 (大阪大学出版会ウェブサイトより)

本書の装丁画を木版で制作するにあたり、沖縄に生まれ台湾へ渡った宮城菊さんの半生について著者からお話を伺った。彼女が自分を小石にたとえて呟いた「蹴飛ばされたら転がっていくけど自分で戻れない」という言葉から、転々として流れ着いた海際の小石を連想してこの絵を描いた。また、彼女が描いたキリスト教の世界観を表した図(本書p.260参照)にも、時代に翻弄された彼女の軌跡を表すような魅力があり、絵を考える上でのヒントとなった。


〈あいだ〉に生きる ー ある沖縄女性をめぐる経験の歴史学
 著者:冨永 悠介(著)
 発行:大阪大学出版会
    A5判 328ページ 上製
 価格:5,500円+税
 初版発行日:2019年3月31日

works

  1. Concept
  2. Exhibition
  3. Drawing Painting Print
  4. Illustration