Haruka Furusaka | ふるさかはるか

作品集『ことづての声/ソマの舟』

  • 10.29.2023

2017年より南津軽・南部地方で山の手仕事の取材を続け、山の動植物と向き合う手仕事の人びとの言葉を題材にして作品制作に取り組んできました。その取材をまとめた初の作品集『ことづての声/ソマの舟』を出版します。 取材をもとに制作した作品とエッセイのほか、今では知る機会の少なくなったマタギ(猟師)やソマ(きこり)、木地師、漆掻き、鍛冶屋についてのインタビューをたっぷりと掲載し、木版画と山仕事という自然と関わる手仕事を呼応させるように構成しました。本の中で交わされる山のことばと自然の色・形から、人が手を通して自然と関わり続けるすべを読み取っていただけたら幸いです。

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ふるさかはるか 作品集『ことづての声/ソマの舟』

木・土・藍など自然素材とともに作品作りをする木版画家ふるさかはるかが、山の命と直接関わる手仕事の人びとが動植物からどんなサインを読み取り協調しているかを取材した作品集。南津軽の山で出会ったマタギ(猟師)暮らしやソマ(木こり)の漆塗りの笛の話をきっかけに、南部地方の漆掻き職人とその道具を作る鍛冶屋まで訪ね歩いた。「ことづての声」には取材したインタビューとピンホール写真、ドローイング、「ソマの舟」にはインタビューをもとに執筆したエッセイと木版画を収め、呼応する二つの記録と考察を一冊にまとめた。管啓次郎(詩人/比較文学研究)、登久希子(人類学研究者)による寄稿文も収録。取材地の漆の木と樹液を使って手刷りした「漆木版画」付き。

サイズ:21.0 × 18.0 × 1.9 cm
ページ数:224 p.
付録:手刷り漆木版画 ソマ・山中繁敏氏の笛の音声(しおり)

語り 山中泰彦(マタギ・木地師) 鈴木健司(漆掻き・塗師) 中畑文利(鍛冶屋)
執筆 ふるさかはるか 管啓次郎    登久希子
写真 ふるさかはるか 上條泰山 草木貴照   中川浩佑 麥生田兵吾
デザイン 須山悠里
編集・制作 丹治史彦 井上美佳(信陽堂)
発行 空中山荘
発売 信陽堂

発行日 2023年11月3日
600部発行
ISBN978-4-910387-08-6 C0071

 

目次

[ ことづての声 ]
本書の構成について
取材のあゆみ
インタビュー
– 山中泰彦さんのお話
– 鈴木健司さんのお話
– 中畑文利さんのお話
ドローイング
ピンホール写真
つくること、応答することー山とふるさかさんの制作について 登久希子
作品リスト

[ ソマの舟 ]
木版画
エッセイ
ソマの知恵を実用化するために 管啓次郎
取材について
作品リスト